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法人ETCカードおすすめ4選|協同組合カードとコーポレートカードを費用で比較

法人ETCカードを比較検討する経理担当者のイメージ

※本記事にはプロモーションが含まれます。

社用車や営業車で高速道路を使う機会が増えると、立替精算や領収書の管理が経理の負担になります。法人ETCカードを導入すれば、高速料金を会社名義でまとめて後払いにでき、明細も一本化できます。

ただし「法人ETCカード」と呼ばれるカードは1種類ではありません。発行元によって手数料の仕組みも、受けられる割引も大きく異なります。とくに見落とされやすいのが、協同組合が発行するカードにかかる走行料金に対する事務手数料です。利用額が大きい会社ほど負担が積み上がるため、月間の利用額によっては別のカードのほうが適している場合があります。

この記事では、法人ETCカードの種類と選び方を整理したうえで、代表的な4つのカードを比較します。掲載内容は2026年8月時点で各公式サイトに記載されている情報にもとづいています。費用や条件は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

目次

法人ETCカードとは|法人クレジットカードとの違い

法人ETCカードは、事業者向けに発行される高速道路料金の支払い専用カードです。会社名義または事業主名義で契約し、料金は月ごとにまとめて口座振替などで支払います。

法人クレジットカードに付帯するETCカードとの主な違いは、次の2点です。

  • クレジット機能の有無:協同組合が発行する法人ETCカードには、クレジット機能が付かないものがあります。高速料金の支払い以外には使えません。
  • 発行枚数の考え方:クレジットカード付帯のETCカードは契約者ごとの発行枚数に制限があることが多い一方、法人ETCカードは車両台数に応じて複数枚を発行しやすい設計になっています。

なお、協同組合が発行するカードはいずれも組合への加入(出資金の払い込み)が前提です。法人クレジットカードとは審査の基準が異なりますが、加入時に所定の確認が行われる場合があります。詳細は各組合にお問い合わせください。

法人ETCカードは大きく3タイプに分かれる

比較を始める前に、カードの種類を押さえておくと選択肢を絞り込みやすくなります。

①協同組合が発行する法人ETCカード

協同組合が高速道路料金をいったん立て替え、組合員である会社に請求する仕組みのカードです。出資金(脱退時に返金される組合が多い)とカード1枚あたりの手数料に加え、毎月の走行料金に対して数%の事務手数料がかかるのが一般的です。

発行までの期間が比較的短く、車両の種類を問わず使えるカードが多いため、少額利用や急ぎの導入に向いています。

②ETCコーポレートカード

NEXCO3社(東日本・中日本・西日本)が発行するカードで、協同組合を窓口として申し込みます。最大の特徴は大口・多頻度割引が適用される点です。ETC2.0車載器の利用などの条件を満たすと最大40%の割引が案内されています。

一方で、NEXCOの高速国道を月3万円以上利用することなどの条件があり、車両ごとの契約が基本となります。走行距離が長い運送業や、決まったルートを高頻度で走る業種に適しています。

③法人クレジットカード付帯のETCカード

法人クレジットカードに追加発行するETCカードです。高速料金以外の経費もカードにまとめられる点が利点ですが、カード会社のクレジット審査が必要で、設立直後の法人では発行が難しい場合があります。

法人ETCカードの選び方|確認したい5つのポイント

①月間の高速道路利用額

最も重要な判断軸です。協同組合のカードは走行料金に対して事務手数料がかかるため、利用額が増えるほど手数料も比例して増えます。たとえば事務手数料が8%の場合、月10万円の利用で8,000円、月30万円なら24,000円の負担になる計算です。

NEXCOの高速国道を月3万円以上使うのであれば、大口・多頻度割引が使えるETCコーポレートカードも検討候補に入ります。

②発行までのスピード

すぐに使い始めたい場合は発行期間の差が効いてきます。書類到着後10日程度のものから、約3週間かかるものまで幅があります。最短で翌営業日に発送するとしている組合もあります。

③手数料の内訳

「年会費無料」と書かれていても、別の名目で費用がかかることがあります。次の項目を分けて確認してください。

  • 出資金(脱退時に返金されるか)
  • カード発行手数料(1枚あたり・初回のみか)
  • 年間手数料・取扱手数料(1枚あたり・毎年か)
  • 事務手数料(走行料金に対する料率)
  • 保証金の預け入れの要否

④利用できる車両の範囲

車両ごとに紐づくカードと、車両を問わず使えるカードがあります。レンタカーや社員の自家用車を業務利用することがある場合は、車両を限定しないカードのほうが運用しやすくなります。

⑤明細・請求書の形式

カード別・車両別に明細が分かれていると、部門別の原価計算や立替精算の突合が楽になります。インボイス制度に対応した請求書が発行されるかどうかもあわせて確認しておきましょう。

法人ETCカードおすすめ4選|費用と発行期間の比較表

今回取り上げる4枚を、費用と発行期間で比較します(2026年8月時点・各公式サイト記載の内容)。

カード名発行元出資金カード1枚あたりの費用事務手数料発行までの期間
法人ETCカード高速情報協同組合10,000円/1社(脱退時返金)発行手数料550円(税込)+取扱手数料550円(税込・年1回)走行料金の8%書類到着後10日程度
法人ETCカードETC協同組合10,000円/1社(脱退時返金)発行手数料880円(税込)+年間手数料880円(税込)走行料金の8%最短で翌営業日に発送
KTK ETCカード関東通信事業協同組合1口10,000円賦課金 月500円(2年目以降は年額6,000円一括)公式サイトに記載なし約3週間
ETCコーポレートカード関東通信事業協同組合(NEXCO発行)1口10,000円賦課金 月500円(2年目以降は年額6,000円一括)公式サイトに記載なし約3週間

KTK ETCカードとETCコーポレートカードは、いずれも保証金の預け入れが原則必要とされています。金額は利用状況によって異なるため、申し込み時にご確認ください。

おすすめ法人ETCカード4選の詳細

高速情報協同組合「法人ETCカード」|カード1枚あたりの費用を抑えたい会社に

高速情報協同組合が発行する法人ETCカードです。カード発行手数料550円(税込)、取扱手数料550円(税込・年1回)と、今回比較した組合型のなかではカード1枚あたりの費用が抑えられています。複数台に発行する場合ほど、この差が効いてきます

クレジット機能は付かず、レンタカーを含めてどの車でも利用できると案内されています。ETCマイレージサービスにも対応しています。支払いは月末締めで、翌月20日頃に請求書が公開され、翌々月8日に口座振替となります。

  • 必要書類:商業登記簿謄本(個人事業主は所得税確定申告書)、車検証、ETC車載器セットアップ証明書(いずれも写し可)
  • 向いている会社:複数台に発行したい、車両を限定せずに使いたい
  • 注意点:走行料金の8%が事務手数料としてかかります

ETC協同組合「法人ETCカード」|とにかく早く使い始めたい会社に

福岡県北九州市に所在するETC協同組合が発行するカードです。特徴は発行の早さで、最短で翌営業日に発送が可能と案内されています。急な出張や案件で早急にカードが必要になった場合の選択肢になります。

車両の制限はなく、レンタカーを含めどの車でも利用できるとされています。ETCマイレージサービスにも対応しています。支払いは月末締め、翌々月の口座振替です。

  • 必要書類:履歴事項全部証明書(6ヶ月以内)※個人事業者は所得税確定申告書または開業届等、車検証、ETC車載器セットアップ証明書
  • 向いている会社:導入を急いでいる、車両を限定せずに使いたい
  • 注意点:カード1枚あたりの費用は発行手数料880円(税込)・年間手数料880円(税込)。走行料金の8%が事務手数料としてかかります

関東通信事業協同組合「KTK ETCカード」|設立直後・起業予定でも申し込める

関東通信事業協同組合がユーシーカード株式会社と提携して発行する、クレジット機能のない法人向け後払い方式のETC専用カードです。

注目したいのは申込対象の広さで、法人・個人事業主に加えて開業2か月以内の事業主や起業予定の方も対象とされています。従業員名義の車両でも法人カードとして発行できると案内されているため、社員の自家用車を業務で使う場合にも対応しやすい設計です。

マイレージポイントは最大約9.1%還元と案内されており、平日朝夕割引(最大50%)、休日割引(最大30%)、深夜割引(最大30%)といったNEXCOの各種割引にも対応します。インボイス対応の請求書が発行される点も、経理処理の面では扱いやすいポイントです。

  • 費用:出資金1口10,000円、賦課金 月500円(2年目以降は年額6,000円の一括払い)、保証金は原則預け入れ
  • 発行枚数:カード1枚から発行可能(ETC車載器1台につき最大4枚)
  • 向いている会社:設立直後で法人クレジットカードの審査が不安、従業員名義の車両でも使いたい
  • 注意点:発行までに約3週間かかります

関東通信事業協同組合「ETCコーポレートカード」|高速道路の利用額が大きい会社に

NEXCO3社が発行するETCコーポレートカードを、関東通信事業協同組合を窓口として申し込めるサービスです。他の3枚とは性格が異なり、大口・多頻度割引が使える点が最大の違いです。ETC2.0車載器の利用時には最大40%の割引が案内されています。

あわせて平日朝夕割引(最大50%)、休日割引(最大30%)、深夜割引(最大30%)にも対応し、組合独自の割引も用意されています。最低1台から申し込めます。

  • 利用条件:NEXCOの高速国道を月3万円以上利用、ETC車載器の装着が必要
  • 必要書類:組合加入時は組合入会申込書・謄本コピー・会社パンフレット、カード発行時はカード申込書・車検証コピー・車載器セットアップ証明書コピー
  • 向いている会社:運送業や建設業など、NEXCOの高速道路を高頻度・長距離で利用する
  • 注意点:発行までに約3週間かかります。首都高速・阪神高速の利用が中心の場合は事前に相談が必要です

なお、割引制度の内容や割引率は道路事業者による制度改定で変更されることがあります。適用条件を含め、申し込み前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

【ケース別】どの法人ETCカードを選ぶべきか

ここまでの比較を、自社の状況に当てはめて整理します。

NEXCOの高速国道を月3万円以上使う場合

大口・多頻度割引が使えるETCコーポレートカードが有力な候補になります。組合型のカードでかかる走行料金比例の事務手数料は、利用額が大きいほど負担が重くなるためです。月10万円の利用なら8%で8,000円、月30万円なら24,000円という計算になります。

ただし大口・多頻度割引の割引率は、車両ごとの利用実績やETC2.0車載器の有無などの条件によって変わります。最大値がそのまま適用されるわけではない点に注意してください。

利用額が月3万円未満、または利用が読めない場合

ETCコーポレートカードの利用条件を満たさないため、協同組合型の法人ETCカードが選択肢になります。カード1枚あたりの費用を抑えたいなら高速情報協同組合、発行を急ぐならETC協同組合というように、優先順位で選び分けるとよいでしょう。

設立直後・開業前で審査に不安がある場合

開業2か月以内の事業主や起業予定の方も対象としているKTK ETCカードが候補になります。従業員名義の車両でも法人カードとして発行できるとされている点も、車両をこれから揃える段階の会社には利点です。

レンタカーや社員の自家用車を業務で使う場合

車両を限定せずに使えると案内されている高速情報協同組合・ETC協同組合のカードが扱いやすくなります。ETCコーポレートカードは車両ごとの契約が基本となるため、運用が合わない場合があります。

申し込みから利用開始までの流れ

協同組合型のカードは、おおむね次の流れで進みます。

  1. 必要書類の準備:登記簿謄本(履歴事項全部証明書)、車検証、ETC車載器セットアップ証明書などを揃えます。個人事業主は確定申告書や開業届が必要です。
  2. 申し込み:公式サイトのフォームまたは書面で申し込みます。
  3. 組合加入・出資金の払い込み:出資金を払い込み、組合員になります。カードによっては保証金の預け入れも必要です。
  4. カード発行・受け取り:審査・手続きを経てカードが発送されます。
  5. 利用開始:ETC車載器にカードを挿入して利用します。料金は月ごとにまとめて請求されます。

ETC車載器のセットアップ証明書は、車載器を取り付けた際に発行される書類です。手元にない場合は取り付け店に再発行を依頼する必要があるため、申し込み前に確認しておくと手続きがスムーズです。

法人ETCカードのよくある質問

設立したばかりの法人でも作れますか?

カードによって異なります。KTK ETCカードは開業2か月以内の事業主や起業予定の方も対象としていると案内されています。法人クレジットカード付帯のETCカードは、一般に事業実績を求められることがあります。

出資金は戻ってきますか?

高速情報協同組合とETC協同組合は、いずれも脱退時に返金されると案内しています。取り扱いは組合ごとに異なるため、加入前に条件をご確認ください。

ETCマイレージサービスは使えますか?

高速情報協同組合・ETC協同組合の法人ETCカードは対応していると案内されています。KTK ETCカードもマイレージポイントの還元が案内されています。なお、ETCコーポレートカードは大口・多頻度割引の対象となるカードで、割引の仕組みが異なります。

1台の車で複数枚のカードを使えますか?

KTK ETCカードは、ETC車載器1台につき最大4枚まで発行できると案内されています。ドライバーごとにカードを分けたい場合の参考になります。

事務手数料の8%は必ずかかりますか?

高速情報協同組合・ETC協同組合はいずれも、毎月の走行料金に対して8%の事務手数料がかかると公式サイトに記載しています。一方、KTK ETCカードとETCコーポレートカードについては、公式サイトに事務手数料の記載がありません。総額を比較する際は、直接問い合わせて確認することをおすすめします。

まとめ|利用額と発行スピードで選び分ける

法人ETCカードは「どれが優れているか」ではなく、自社の利用額と運用に合うかどうかで選ぶカードが変わります。

  • NEXCOの高速国道を月3万円以上使う/大口・多頻度割引が使えるETCコーポレートカード
  • カード1枚あたりの費用を抑えたい/発行手数料・取扱手数料とも550円(税込)の高速情報協同組合の法人ETCカード
  • とにかく早く使いたい/最短翌営業日に発送されるETC協同組合の法人ETCカード
  • 設立直後・起業予定/申込対象が広いKTK ETCカード

比較の際は、年会費の有無だけでなく走行料金に対する事務手数料まで含めた年間の総額で見積もることが大切です。本記事の情報は2026年8月時点で各公式サイトに記載されている内容にもとづいています。費用や条件は変更される場合がありますので、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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